病院で働く看護師とは異なり、企業で働く人の健康を守り、職場の安全や健康づくりに関わる専門職が産業保健師です。従来の働き方や役割とはかなり変わっており、基本的には定時勤務、またデスクワーク比率が高くなっており、それにメリットとして感じる方も多くなってきている傾向にあります。

この記事では、「資格・経験」「求人選び」「転職活動」という大きく3つのポイントに分けて、わかりやすく解説したいと思います。
産業保健師になるための必要な資格・経験
産業保健師として企業で働く場合、大前提として保健師資格は業務に直結する重要な資格です。保健師免許を有していれば、産業保健師求人の多くへ応募可能になりますし、求人で資格保持が「必須」とされているケースも少なくありません。もちろん、看護師資格でも産業看護職として働くことは可能ですが、求人票に「産業保健師」と明記されている場合においては、保健師資格の方が有利です。
産業保健師求人では、企業が臨床経験を条件としているケースが多いことも特徴です。これは産業保健で扱う健康診断データの読解や、従業員対応、メンタルヘルスの面談などにおいて、現場での看護経験があることが評価されやすいためです。

看護師としての勤務経験として、やはり3〜5年程度を目安に、現場での基礎スキルを積んでおくと転職活動が有利に進む可能性は高いと思います。また、プラスアルファとして、比較的とりやすい資格として衛生管理者があり、この資格も書類選考レベルでは加点に働いてくれる可能性はあると思います。やや難度は上がりますが、産業カウンセラーの資格などもあった方が有利になる可能性はあります。
また、社内の保健活動で資料を作成することも結構ありますので、MOS等のOAスキルを証明する資格、あとは海外の方が多く社員に在籍していたり、外資系の企業ですと、英語ができることは「必須」とされることもあったりします。
求人選びでのポイント
産業保健師求人は看護師や一般保健師求人と比べても求人数が少ないため、求人選びの段階から慎重な情報収集が必要です。求人数が少ないからといって、すぐに飛びつくのではなく、求人票をしっかりと見るべきであり、まずはどのような背景で求人募集が行われているのかを見極めましょう。欠員補充か、組織拡大かによって、即戦力を求められるかどうかが変わります。急募案件は経験者を優先しやすいため、自分のスキルと求人背景がマッチしているか確認することも大切です。
健康診断対応がメインなのか、メンタル不調者の対応やストレスチェックなどが求められているのか…など、企業によって求められる業務は異なります。求人票だけで全てが書かれていないこともあるため、面談前に業務内容を詳しく確認することが重要です。

転職活動の具体的な内容
産業保健師としての転職活動としては、求人へエントリーした上で、書類選考→採用面接という流れで進んでいきます。書類選考では、自己PR や志望動機の部分も大切であり、単に「産業保健師になりたい」というだけでなく、自身の スキル・経験と、企業ニーズの一致を意識しながら書くようにしましょう。
あとは今までのキャリアや経験、取得資格をしっかりと「棚卸し」し、どのようにして産業保健師として活かしていきたいのか、ということもアピールすることは大切です。こうした具体的な文章構成により、書類選考の通過率は大きく変わってくるかと思われます。
面接は、やはり看護師の病院での採用面接などとはかなり異なる部分も多いと思います。まず自己紹介から始まり、保健師としてどのように今まで働いてきたのか、保健師の経験がなければ看護師としてどのように経験を積んできたのか、という話を整理して話していくことになると思います。
そして、志望動機や産業保健へどのようなことで関心を持っているのか、といったことを質問されると思います。このあたり、企業のことはしっかりと事前にチェックしておき、どのようなことが企業として課題に感じているのか、そこにどう自分が関わって活躍できる可能性があるのか、といったことは意識して回答をしたいところです。その他、実務的な質問も行われることもあります。

その他、メンタルケアの対応スタンス(対企業、対社員でどのように対応するか)、衛生教育の進め方なども質問されることはあるので、ぜひあらかじめ答えられるようにしておきましょう。
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